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出店計画の立て方とは?具体的なステップやポイントを解説

新規店舗の出店を成功させるためには、事前の出店計画が大切です。出店計画では、「商圏」「競合」「自社」の分析やコンセプトの設定、目標設定などを行います。


店舗の場所やコンセプトを検討し、誰にどのような形で届けるのか、分析結果をもとに設定していきましょう。


この記事では、出店計画の立て方や、出店計画の第一歩となる出店場所の検討方法について詳しく解説します。店舗出店を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

  • 出店計画とは新規店舗のコンセプトや目標などを組み立てること

  • 出店計画のステップ

  • 出店場所を決める際に確認すべきポイント

  • 新規店舗の出店を成功させるために出店計画を立てよう

出店計画とは新規店舗のコンセプトや目標などを組み立てること

出店計画は、新たに出店するお店のコンセプトやターゲット、目標などを定めて、それを実現するために何をすればいいのか計画することです。


新規出店を成功させるためには、出店計画が重要です。どんなに魅力的なお店でも、出店計画をしっかり立てずに勢いでオープンしてしまうと、売上につながらない可能性が高いといえます。


例えば高級フレンチを学生街にオープンしても、なかなか予約は入りません。反対に、若者向けの古着店を中高年世代が多い昔ながらの下町にオープンするのもミスマッチです。


出店計画は、お店のカラーと出店先のギャップをなくし、売上を最大化するために行います。


上記は極端な例ですが、同じ「学生街」というくくりでも、実際には学生以外にも住んでいる人も多くいる街もあれば、学生以外はほとんどいない街もあります。


出店計画をしっかり立てて、事業拡大や売上の最大化につなげましょう。

出店計画のステップ

出店計画は順を追って進める必要があります。ここでは、出店計画を立てるための5つのステップをご紹介します。

1. 商圏分析をする

まずは、出店候補の土地の「商圏分析」が必要です。商圏分析とは、その地域に住んでいる人の傾向や土地柄の特徴を調べることです。


人口統計や昼夜間人口差、地域に住んでいる学生数や高齢者数の割合などといった情報は、国や地域の統計を見るとわかります。


出店候補地の役所のウェブサイトなどで、できるだけ情報を集めてください。


実際に出店候補の街を訪れて、どのような環境でどのような人々が暮らしているか確認してみるのもおすすめです。


土地の特徴を知るため、競合店舗の様子や街の雰囲気を時間別に確認します。


あまりなじみのない場所への出店を予定しているときは、気候や食べ物、文化といった土地ならではの特徴も踏まえた計画を立てていく必要があります。


商圏分析の詳しい実施方法については、下記の記事をご覧ください。

エリアマーケティングとは?目的やメリット、施策の進め方を解説

2. 競合を分析する

商圏分析の後は、自社のライバルとなる競合他社の分析が必要です。競合分析では、競合店がターゲットにしている顧客層や出店地域などを調べます。


例えば同じコーヒーチェーンでも、空間コーディネートに力を入れ長時間滞在を前提にしたブランドと、テイクアウト利用が多いことを踏まえ安価で手軽な一杯をセールスポイントにしたブランドでは、出店場所や店舗の作り方、宣伝の仕方が違います。


競合の後を追うだけでは成功は難しいかもしれませんが、競合を知らないままでは戦えません。


他社の戦略を調べて自社と比較することで、最適な戦略を見つけやすくなります。

3. 自社の状況を把握する

競合分析の次に、自社の状況を把握するため、競合と比較して自社がどのような立ち位置にあるのかを理解し、経営状況などを分析します。


自社の状況把握は、他社と重なる部分、自社にしかない強みや弱みを理解するために必要な過程です。それらを踏まえ、ターゲット層に選んでもらえるお店づくりを目指しましょう。


さらに自社の状況分析は、資金計画にも役立ちます。現状の資金繰りや既存店舗の利益状況などを参考に、出店にどのくらいの費用をかけられるのか、かけた費用をどのくらいで回収できるのかを計算します。

4. 店舗のコンセプトを決める

他社や自社の状況を把握した後は、出店に向けて店舗のコンセプト決めが不可欠です。


店舗のコンセプトとは「どのようなお店を」「誰をターゲットに」「どのような方向性で」展開していくかなどを決めることです。


つまり、自社の強みと弱みなどをもとに、何を主軸においたお店にするか考えます。

■店舗コンセプト決定のイメージ




またそれぞれの要素について、できるだけ細かく決めておくことも大切です。


どのようなお店を出店するか検討する場合、例えば、「ラーメン店」では漠然としていますが、「塩ラーメン店」なら少し範囲が狭まります。


さらに、「◯◯の土地で取れた塩を使った澄んだスープが特徴の鶏塩ラーメン専門店」なら、かなり方向性が定まります。


同じようにターゲットや店舗の方向性などを決めていきますが、「お店」「ターゲット」「方向性」は一貫したイメージ上になければいけません。


「残業帰りの女性が一人でも気軽に入れるおしゃれで落ち着いたラーメン店」といった大枠のコンセプトがあれば、そのコンセプトに沿った考え方で進められます。


出店に際して、細かいところを詰めていくうちにコンセプトがぶれてしまうというのは、よくあること。軸がぶれないように、出店計画の時点でしっかりコンセプトを定めておくことが大切です。


下記のようなコンセプトシートを作成し、内容を整理することもおすすめでしょう。

■コンセプトシートの記入例

5. 目標を設定する

最後に、「売上目標」と「ブランド認知度の目標」を設定します。売上目標を設定する際は、目標に達するまでの過程における指標である、「KPI」の設定も行います。

・売上目標

売上目標とは、達成するべき販売金額のことです。前述した「自社の状況を把握する」で確認した経営状況をもとに、経営に必要な最低限の利益を算出します。続いて、過去の売上データも確認し、対象の期間の売上予測を立てていきます。


また売上目標は、現実的で無理のない範囲にすることが重要です。目標達成までの過程を具体的にイメージしながら、最終的な売上目標を決定します。

・KPI

売上目標が決まったら、KPIを設定します。KPIは、Key Performance Indicatorを略した言葉です。日本語では「重要業績評価指標目標」といわれ、目標にたどり着くまでの過程で行う、中間測定を指します。


KPIは、「売上目標××万円」が目標なら「1日の来店者数◯人」「顧客単価◯円」など、具体的な数値を設定します。


KPIの設定は、目標達成までにやるべきことが明確になり、成果が足りていない場合の改善点もわかりやすくなる点がメリットです。

■KPIツリーのイメージのイメージ

・ブランド認知度の目標

新規出店は、売上アップだけでなくブランド自体の認知度向上にも役立ちます。ブランドを信頼してもらい売上につなげるには、認知度のアップは欠かせないポイントです。


では、自社のブランド認知度はどのように測ればいいのでしょうか。


ブランド認知度の指標となるデータには、「ウェブサイトのアクセス数」「SNSのエンゲージメント数」「アンケートなどの市場調査結果(自社のターゲット層を対象に行う)」といったものがあります。


現状の認知度を測定した上で、具体的な数値で目標を設定しましょう。

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出店場所を決める際に確認すべきポイント

出店計画を踏まえて、どこに出店するかを決定します。出店先の候補を検討するときに確認しておきたいポイントは下記のとおりです。

エリア特性

エリア特性とは、「ターミナル駅があるため昼夜問わず人が多い街」「平日昼間に人が多いエリア」「多数の大学があり学生が多い街」など、エリアの特徴を指します。


前述した商圏分析をもとに、ターゲットの顧客層が多いエリアかどうかや、店舗のコンセプトと地域性が

合っているかどうかを確認します。


年代や性別、価値観、ほかの地域からの流入状況、土地柄などがチェックポイントです。

物件の立地

物件の立地も、出店場所を決める際に確認すべきポイントです。


店舗物件は、「商業施設のテナント」と「路面店」に分けられます。


商業施設のテナントは、商業施設を訪れた人に利用されやすい点がメリットです。駐車スペースを個別に用意する必要もありません。


一方で、営業時間などの自由度が低いことや、売上によって賃料が変動する契約がある点などがデメリットです。


路面店は自由度が高く、道行く人が偶然見つけて入店することもある店舗形態です。


しかし目立ちやすい1階のテナントは家賃が高額で、利益を出しづらいというデメリットもあります。

賃料の相場と売上の予測

出店予定のエリアの賃料相場も、重要な検討ポイントです。


商圏分析の結果から、どのくらいの客数や客単価が見込めるのか売上を予測して、賃料とマッチしているかどうかを確認します。

現地調査

出店場所の選定は、データをもとに検討するだけでなく実際に現地まで足を運ぶことも大切です。


「いつ」「どんな人が」「どのくらいいるのか」「歩く速度」「声のトーン」「表情」などを肌で感じることで、より出店のイメージがつきやすくなります。


街の雰囲気やほかの店舗の様子なども、自社のイメージに合うかチェックしましょう。

新規店舗を成功させるため、出店計画を立てよう

出店計画を立てると、どんなお店を目指せばいいのかがはっきりします。


出店する場所を検討するだけでも、「ここも魅力的」「こっちもいい」と、なかなか決められなくなってしまうかもしれません。


出店計画でお店のコンセプトや目標、ターゲットを明確にすれば、自然と候補を絞り込んでいけるでしょう。


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この記事は株式会社丸井のテナントサクセス推進室が監修しており、出店の際にわかりやすく役に立つ記事を目指しています。
今回の内容以外にも役立つ記事を掲載しておりますので、下部の「関連する記事より」ぜひご覧ください。

監修:OMEMIE編集部

出店計画の立て方とは?具体的なステップやポイントを解説

2024-02-01

更新日:

/

2024-02-01

公開日:

|

OMEMIE編集部

出店計画の立て方とは?具体的なステップやポイントを解説

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