立地条件が良い出店場所とは?好立地の特徴や選び方のポイントを解説
- OMEMIE編集部
- 2024年7月30日
- 読了時間: 8分
更新日:3月31日

店舗を出店する際は、立地条件についても検討する必要があります。店舗の賃料や広さだけでなく、出店場所の立地が自店舗にとって好条件であるかどうかを検討し、集客を見込みやすい立地を選ぶことが大切です。
この記事では、店舗運営における立地条件の重要性や立地条件がいいとされる場所の特徴、立地を決めるときのポイントなどを解説します。店舗を出店する場所を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
┃目次
┃立地条件で店舗運営が左右される理由
店舗出店における立地条件とは、出店場所を検討する際に必要な諸条件のことです。
店舗運営は「立地が7割」といわれることもあります。店舗運営を成功させるためには、自店舗にとって好立地であり、集客を見込みやすい場所を探さなければなりません。
立地条件が店舗経営において重要とされる具体的な理由は、下記の通りです。
集客効果を見込める
集客効果は、立地条件によって違いが生まれます。例えば会社員を主なターゲットとしたダイニングバーであれば、オフィスが多く集まるエリアの飲み屋街や商業施設などに出店すると、お客さまを集めやすいと考えられます。一方学生をターゲットにしたリーズナブルな定食屋なら、学生街を選ぶべきでしょう。
同じ飲食店でも、ターゲット層によって適した立地が変わります。自店のコンセプトに合った立地条件の店舗を選ぶことで、高い集客力を期待できます。
広告費の削減になる
駅前や繁華街、商業施設の中など、一般的に好立地とされる場所に店舗を構えれば、広告費をかけなくても自然とお店の認知度を上げることが可能です。
店舗経営を成功させるためには、ターゲット層にお店を認知してもらうことが重要です。多くの人の目にふれるような場所に店舗を構えれば、それだけで宣伝効果が期待できます。
例えば立地条件のいい場所にカフェを出店した場合、通りかかった際に立ち寄ってもらえなくても、「コーヒーが飲みたい」と思ったときに選択肢に挙がり、来店してくれるかもしれません。
立地条件のいい場所であれば、コストをかけずに知名度を獲得できる可能性が高いため、その分の広告費を商品開発や店舗運営などに回すことが可能です。
┃立地条件がいいとされる場所の特徴
一般的に立地条件がいいとされる場所には、共通の特徴があります。ここでは多くの業種にあてはまる、立地条件のいい場所の特徴を見ていきましょう。
交通の利便性が高いエリア
交通の利便性が高いエリアに出店した場合、多くの人々が行き交い、目に入る機会が多くなります。そのためどのような業種やターゲット層であっても、立地条件のいい場所といえます。
ターミナル駅の駅前などは、一般的に交通の利便性が高いとされるエリアです。ただしターミナル駅ではなくても、ターゲット層が多く住む、もしくは勤務先が多いと想定されるエリアの駅前であれば、その店舗にとっては交通の利便性が高いといえます。
交通の利便性が高いエリアの条件は店舗によっても異なるため、自店舗との相性を考えることも大切です。
認知度が高いエリア

認知度が高いエリアとは、全国的に多くの人が知っているエリアのことです。例えば渋谷や銀座は、東京に住んでいない人でも聞いたことのある、認知度の高いエリアといえます。同じように難波や梅田は、大阪に住んでいない人でも知っている可能性の高い地域です。
このような認知度の高いエリアは、多くの人が集まりやすく、高い集客力を期待できます。また全国的に知られたエリアでなくても、近隣に住む人なら誰しもが知っているような場所であれば、そのエリアにおいて認知度が高いエリアといえます。
商業施設の中または付近
商業施設の中やその付近は、買い物や飲食を目的に訪れる人が多い場所です。購買意欲の高い人が集まる商業施設やその付近は、立地条件がいいといえるでしょう。
また定期的にイベントを開催している商業施設であれば、幅広いお客さまの来店を期待できます。さらに休日や仕事帰りなどに日常的に利用するお客さまの多い商業施設では、繰り返し店舗を目にしてもらえるため、認知度の向上が期待できます。
オフィス街や学生街
オフィス街や学生街は、会社員や学生が多く集まるエリアです。ターゲット層が会社員や学生といった店舗にとっては、立地条件のいいエリアといえます。
ただしオフィス街や学生街は、昼と夜、平日と休日によって人出の変化が大きいため、営業時間や営業日について検討する必要があります。エリアによっても特性が異なるため、特性をつかむための商圏分析が欠かせません。
商圏分析については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
┃立地を決めるときのポイント
店舗の立地を決める際は、一般的に好立地とされる条件だけではなく、立地の将来性や自店舗との相性などを確認することが大切です。自店舗にとって最適な立地を見つけるためにも、下記のポイントを押さえましょう。
集客に問題がないか確認する
一般的に立地条件がいいとされるエリアでも、場所によっては将来性が不安視されたり集客力が弱ったりする可能性があります。
例えば商店街は人の流れが多いとされるエリアですが、すべての商店街にあてはまるわけではありません。商店街であっても、閉店したお店が多く閑散としてしまっていることも考えられます。近隣に大型スーパーの建設が予定されていれば、商店街に訪れる人が少なくなるかもしれません。
一般的に立地条件がいいとされる場所であっても、現地に足を運ぶなどして集客に問題がないか確認が必要です。
また集客力が高いエリアは、それだけ賃料が高くなる傾向があるため、集客力とコストのバランスについても考えなければいけません。
コストを抑えて立地条件のいい場所に出店するのであれば、商業施設へのテナント出店がおすすめです。路面店よりも安価に出店できる可能性が高く、一定の集客力も期待できます。
周辺環境に変化があっても問題ないか検討する

立地条件は、周辺環境によって左右される可能性があります。将来的に周辺環境の変化があったとしても経営を続けられるかどうか、検討することが大切です。
例えば会社員をターゲットにして店舗を出店した後に、近隣のオフィスビルが移転してしまえば、集客に大きなダメージを負うことが想定されます。特に路面店は、このような周辺施設の変化による影響を受けやすいため、慎重に判断しなければなりません。
自店舗に合った立地条件を検討する
立地条件を検討する際は、自店舗のターゲット層が訪れやすいエリアを選ぶことが大切です。一般的に立地条件がいいとされるエリアでも、自店舗のターゲット層の生活圏でなければ意味がありません。
自店舗に合ったエリアを見つけるには、ターゲット層や店舗のコンセプトを明確にする必要があります。出店計画を明確にした上で、適切なエリアを検討しましょう。
出店計画については、下記の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。
お客さまの生活圏内から店舗までの動線を確認する
店舗の立地を決める際は、お客さまの生活圏内から店舗までの動線を確認し、来店を妨げるようなことがないか確認する必要があります。
例えばあるエリアに店舗を構えることを検討した際、お客さまの生活圏内から店舗までのあいだに、川や踏切などがあるとお客さまの来店を妨げる原因になります。
店舗周辺の環境だけではなく、お客さまが店舗に足を運ぶまでの動線を確認することが大切です。
┃立地条件のいい場所で店舗運営を成功させよう
店舗運営を成功させるためには、立地条件のいい店舗探しが不可欠といえます。ターゲット層の行動や人流なども踏まえて、自店舗に合ったエリアを見つけましょう。
希望する立地条件の店舗を見つけられない場合は、商業施設への出店がおすすめです。商業施設は一定の集客が見込める立地にあることが多いため、ある程度の集客を期待できます。商業施設を訪れるお客さまは購買意欲が高い傾向にあることからも、売上につながりやすいと考えられます。
『マルイの出店サービスOMEMIE(おめみえ)』は、商業施設であるマルイ・モディ店舗への「出店の検討に関するお問い合わせ・出店サポート・契約手続き」までが、オンラインで完結できるマルイ独自のサービスです。
サイト上でお好きなスペースを選ぶことができ、常設店はもちろん、短期間のPOPUP・イベントの出店も可能です。食・ファッション・インテリアをはじめ、ライフスタイルサポートに関するサービスや、アニメ・ホビーなど幅広いカテゴリーの出店を募集しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。