物産展とは？出店場所や方法、集客のポイントを解説
- OMEMIE編集部
- 2月7日
- 読了時間: 7分
更新日：3月31日
全国各地の名産品や工芸品などが集まる物産展は、地域の産物を取り扱う事業者にとって大きなチャンスとなります。普段は接点のないお客さまとの出会いを得られたり、販路拡大のきっかけになったりするでしょう。
この記事では、物産展の出店場所や出店方法のほか、集客のポイントなどを解説します。販路拡大を目指す事業者の方は、ぜひ参考にしてください。
┃目次
┃物産展とは地域の産物を展示または販売するイベントのこと
物産展とは、地域のお土産品や郷土品、ご当地グルメなどを集めて展示や販売をするイベントのことです。商業施設や駅構内の一角など、さまざまな場所で開催されています。規模や期間は物産展によって異なりますが、数日から数週間程度の場合が多いでしょう。
また自然災害が発生した際、被災した地域の復興イベントとして物産展を開催することもあります。
離れた土地の産物とお客さまをつなぐ物産展は、事業者とお客さま双方にとって、魅力的なイベントです。
┃物産展が開催される場所
一般的に物産展は、人が多く行き交うアクセスのいい場所で開催されます。開催場所の例は下記のとおりです。
＜物産展の開催場所の例＞
商業施設のイベントスペース
駅構内
百貨店の催事スペース
スーパーマーケットや商店街の空きスペース
なお物産展と同様に地域の商品を扱うアンテナショップは、商業施設内や路面にある常設店です。物産展はあくまでも期間限定の催事のため、アンテナショップとは性質が異なる点に注意しましょう。
┃物産展への出店方法
物産展に出店するための具体的な方法は、出店先によって異なります。
百貨店の催事として開催される物産展は、多くの場合、企画会社が運営しています。そのため百貨店に対して出店交渉をしても参加できない可能性が高く、ほとんどの場合、企画会社がみずからピックアップした事業者の中から参加者が決まる仕組みです。
一方ホールなどを貸し切りにして行う、大規模な物産展では、出店者を募集していることもあります。このようなイベントに参加して実績を積むことで、知名度が上がり、企画会社の目にとまる可能性も高まります。
また販路拡大のために物産展への出店を目指すのであれば、期間限定で借りられるイベントスペースなどの活用も可能です。詳しくは事例を交えて、後述します。
┃物産展に出店するメリット
物産展への出店には、多くのメリットがあります。地域に根差した店舗経営と物産展への出店では異なるメリットがあるため、両者をうまく使い分けましょう。物産展に出店するメリットは、下記の通りです。
売上アップ
物産展には購買意欲の高いお客さまが多く訪れるため、売上アップを期待できます。さらに商品を気に入ってもらえれば、お取り寄せを利用してもらえたり、贈答品として購入してもらえたりする可能性が高まります。物産展の開催期間を終えても、継続的な売上アップにつながるでしょう。
認知の拡大
物産展へ出店すれば、認知の拡大につながります。地元住民だけが知っているような地域に根差した産物を、幅広い人にアプローチできるでしょう。その場で購買に至らなかったとしても、お客さまの記憶に残ることで将来購入してもらえる可能性が生まれます。
情報交換
物産展への出店は、同業者との情報交換ができる点もメリットです。地域の事業者が集まる物産展では、出店者同士の交流が生まれることも珍しくありません。同業者との情報交換は、事業拡大につながるヒントが多くあります。
┃物産展に出店する際の準備のポイント
物産展へ出店する際は、運営体制を整えておけば、慌てずに出店当日を迎えられるでしょう。準備にあたってのポイントについて解説します。
会場・出店スペースの確認
物産展へ出店する際は、会場と出店スペースについて、事前に確認することが大切です。主なチェックポイントは下記の通りです。
＜会場・出店スペースのチェックポイント＞
会場内の見取り図
出店するスペースの位置
出店するスペースの広さ
利用できるコンセントの数と位置
物産展側で用意する備品
自店で用意する備品
利用できる設備とできない設備 など
商品や什器の確認
商品や什器の確認も、物産展へ出店準備をするときのポイントです。物産展では、通常よりも多くの人が訪れると考えられます。完売を避けるために、十分な数の商品を用意しておくといいでしょう。必要に応じてストッカーやショーケース、冷蔵ケース、冷凍ケースなどの什器も確認します。
またショップカードやチラシなどは、お客さまとの接点を作りやすくなるため、準備することをおすすめします。
┃物産展で集客するポイント
商品や販売方法を工夫すれば、物産展を訪れた多くのお客さまに、足を止めてもらえるでしょう。ここでは、物産展における集客のポイントをご紹介します。
限定商品を販売する
物産展にしかない限定商品を販売することで、物産展を回っているお客さまの目に、商品がとまりやすくなります。普段よりもお得に人気商品が手に入る、詰め合わせセットなどを用意してもいいかもしれません。わかりやすい商品POPなどを設置して、限定商品を取り扱っていることをアピールしましょう。
実演販売をする
実演販売は、お客さまに興味を持ってもらいやすい販売方法です。思わず足を止めて見物したくなるような実演販売を目指しましょう。
具体的な手法は、商品によってさまざまです。食べ物であれば、調理している様子を見せる方法が挙げられます。そのほか工芸品をその場で作る時間を設ける、調理器具の使い勝手を伝える実演を行う、といったアプローチも効果的です。
┃地域事業者が販路拡大に成功した事例
多くのメリットがある物産展への出店ですが、開催時期や募集要項に縛りがあることから、ハードルを感じる方もいるでしょう。
柔軟な条件で販路拡大を目指すなら、商業施設のイベントスペースへの期間限定出店がおすすめです。商圏外の商業施設にポップアップストアを出店すれば、遠方のお客さまにも地域の魅力をアピールできます。
ここでは、地域事業者が商業施設への出店で販路拡大に成功した事例をご紹介します。
「長崎市北部商工会」は、長崎の地域事業者を中心に経営支援を行う団体です。多くの事業者にとって課題となっている販路拡大を目的として、商業施設に期間限定でポップアップストアを出店しました。
長崎市北部商工会が出店にあたって意識したことは、コストや人員をできるだけ抑えた出店場所の選定です。販売スタッフの派遣や什器の貸し出しなど、サポートが充実している「博多マルイ」を出店先として選びました。
長崎市北部商工会は、ポップアップストアの出店により、新たなお客さまへのアプローチや接点づくりに成功。初出店の結果をもとに、2回目の出店では販促や出店規模の拡大を行い、4倍近い売上を達成しています。さらに接客中にネットショップの案内を行うなど、オンラインへの売上拡大にも貢献しました。
長崎市北部商工会の成功事例について詳しくは下記をご覧ください。
┃物産展または商業施設への出店で販路の拡大を目指そう
物産展や商圏外の商業施設に出店することで、自店舗では出会えないお客さまと接点を作れます。商品のファンになってもらえれば、その後、お取り寄せによる購入なども期待できます。効率良く販路を拡大するためにも、通常とは異なる地域で販売活動をしましょう。
商圏外でのポップアップストアの出店を通して、できるだけ多くのお客さまに商品を認知してもらうためには、集客力のある商業施設がおすすめです。
マルイ・モディは、人々が多く集まるターミナル駅の近くに店舗を構える商業施設です。店舗ごとのWEBサイト上や、グループ会社が発行するクレジットカード「エポスカード」の会員向けに、集客を積極的に行っています。
『マルイの出店サービスOMEMIE（おめみえ）』は、マルイ・モディ店舗への「出店の検討に関するお問い合わせ・出店サポート・契約手続き」までが、オンラインで完結できるマルイ独自のサービスです。
POPUP・イベントの出店はもちろん、常設店の出店も受け付けています。食・ファッション・インテリアをはじめ、ライフスタイルサポートに関するサービスや、アニメ・ホビーなど幅広いカテゴリーの出店を募集しているため、ぜひお気軽にお問い合わせください。
