商品POP(ポップ)とは?種類や販促効果、作成のポイントを解説
- OMEMIE編集部
- 2024年8月24日
- 読了時間: 10分
更新日:3月31日

商品POPは、商品の魅力や割引情報などをお客さまに伝える役割があります。商品POPを効果的に活用することで、売上の拡大を目指せるでしょう。ただし商品POPの作成や設置は、無闇に行えばいいというわけではなく、ポイントを押さえる必要があります。
この記事では、商品POPの種類や設置によって得られる効果、商品POPを作成・設置するときのポイントを解説します。自店舗に商品POPを取り入れる際は、ぜひ参考にしてください。
┃目次
┃商品POPとは売り場に設置する販促ツールのこと
「商品POP」とは、商品の情報やセールスポイントを伝えるための販促ツールのことです。POPはPoint Of Purchaseの頭文字を取った言葉で、直訳すると「店頭」「購入時点」となり、購買する場所に設置する掲示物を指します。POPは「ポップ」または「ピーオーピー」と読みます。
アパレル店や雑貨店などで商品やレジの横などに設置している、購入を促すような掲示物全般が商品POPです。
店内に商品POPを設置することで、注目してもらいたい商品にお客さまの目を向けやすくなります。また見た目にはわからない商品の情報を伝え、興味を持ってもらう役割もあります。
商品POPをうまく活用してお客さまの購買意欲を刺激し、売上の拡大を目指しましょう。
┃商品POPの種類
商品POPは、ブランドや商品のメーカーが作成したり店舗スタッフが作ったりします。
ブランドやメーカーが作成する商品POPは、専門業者に作成を依頼することが多くあります。立体的な商品POPやデザイン性に優れた商品POPなど、専門業者ならではの高いクオリティの商品POPを掲示することで、販促効果以外にも商品の価値やブランドイメージを高められる可能性があるでしょう。
一方店舗スタッフが作る商品POPは、商品に対するこだわりや熱量を伝えやすいといった点がメリットです。実際の使用感など、店舗スタッフならではの観点で商品の魅力を伝えられます。また店舗スタッフの自作であれば、商品の入れ替えに伴う商品POPの差し替えも柔軟に行えます。
では商品POPには、具体的にどのような種類があるのでしょうか。商品POPの種類とそれぞれの特徴をご紹介します。
ポスター
ポスターは、デザインの自由度が高くサイズの種類も多いため、汎用性のある商品POPです。壁や出入口、窓などに貼る一般的な方法のほか、天井から吊るしたりポスタースタンドに入れたりと、さまざまな方法で掲示できます。
ポスターのサイズは一般的にA判とB判の2種類です。掲示場所や掲示する内容に合わせてサイズを選択します。ただし、魅力的なポスターを作るためには、一定のデザインセンスが求められます。特に大きなサイズの場合は目立つため、デザインが得意なスタッフやデザイナーへの依頼がおすすめです。
A判・B判のサイズは下記の通りです。最も大きなサイズはB0で、小さめサイズのA6やB6は卓上カレンダーなどで使われます。
■A判・B判のサイズ
A判 | サイズ(mm) | B判 | サイズ(mm) |
A0 | 841×1189 | B0 | 1030×1456 |
A1 | 594×841 | B1 | 728×1030 |
A2 | 420×594 | B2 | 515×728 |
A3 | 297×420 | B3 | 364×515 |
A4 | 210×297 | B4 | 257×364 |
A5 | 148×210 | B5 | 182×257 |
A6 | 105×148 | B6 | 128×182 |
なお商業施設であるマルイ・モディの店舗では、短期間のPOPUP・イベント出店においても、ポスターの掲載が可能な場合があります。常設店ではなくても、店内にポスターを設置できるケースもあるため、積極的に活用しましょう。
カード

ポストカードや名刺程度の小さなカードなどは、商品の近くに設置するのが最適な商品POPです。商品の陳列棚に貼ったり卓上カードスタンドを使ったりして掲示します。
カードの商品POPはサイズが小さく、手書きで作成されることも多くあります。商品の値段と簡単な特徴を書いたり、「人気No.1」「数量限定!」といった一言コメントを添えたりするだけでも、効果的にお客さまの視線を集められるでしょう。内容の差し替えが容易かつ低コストで作れるといった点もメリットです。
色や文字の大きさに加え、フォントなども工夫することで、お客さまの目に留まりやすいカードの商品POPを作成できます。
シール

シールの商品POPは、ガラスの外壁や扉のほか、商品を陳列するテーブルなどに貼ります。「SALE」「20%OFF」など、訴求力のある端的な表現が適しているでしょう。
日用品店では、シャンプーや洗剤などのボトルにシールの商品POPを直接貼ることが多いですが、アパレル店や雑貨店では、前述したようにガラスの外壁に貼るといった方法が取られています。
タペストリー

タペストリーは、天井や壁に吊り下げるタイプの商品POPです。布製のものが多く、壁などに掛けるだけで手軽に設置できる点や、劣化しづらい点などがメリットとして挙げられます。
タペストリーの商品POPの設置は、特定の商品の販促ではなく、店全体のイベントの告知などに使われることの多い手法です。「お正月SALE開催!」などの季節ごとの大型キャンペーン、「2BUY 10%OFF」などのお店全体の商品が対象のキャンペーンなどが該当します。
タペストリーを制作するためには、タペストリーの印刷を行っている業者に依頼する必要があります。業者によって金額や作成可能な最低ロット数などが異なるため、下調べをした上で発注先を検討しましょう。
デジタルサイネージ

デジタルサイネージは、タブレットやディスプレイといった電子機器を利用した商品POPです。印刷するのではなく、電子データを表示させることで情報発信を行います。画面を切り替えて情報を表示できるため、印刷物よりも汎用性の高い点がメリットです。
いくつかの情報を切り替えて表示したり時間帯によって内容を変えたりと、使い方次第でバリエーション豊富な活用が可能です。
なおマルイ・モディの店舗には、POPUP・イベント出店の際、データを提供するだけでデジタルサイネージを活用できるスペースがあります。タブレットやディスプレイなどを用意せず、最低限の準備でデジタルサイネージによる販促を行えるでしょう。
また渋谷モディの店頭では、デジタルサイネージ(広告ビジョン)を利用して、PRを実施できます。通行量の多い好立地に、6画面同時発信で広告を映し出せるため、プロモーションに効果的です。
渋谷モディ店頭のデジタルサイネージ(広告ビジョン)について詳しくは下記をご覧ください。
┃商品POPによる販促効果
商品POPを設置することで、購買意欲を高めたり商品の魅力の訴求できたりする効果があります。商品POPによる販促効果について、詳しく見ていきましょう。
お客さまの購買意欲を高める
商品POPを掲示することで、お客さまの購買意欲を高めることができます。
例えばお店に立ち寄っただけのお客さまが商品POPを見ることで、「どんな商品なんだろう」「割引があるならじっくり商品を見てみよう」と商品に興味を持ち、購買につながることがあるかもしれません。
また特におすすめしたい商品や割引商品がある場合、その商品の存在に気づいてもらう必要があります。「おすすめアイテム」「10%OFF」といった商品POPをつけることで、お客さまが商品に気づき情報も端的に伝えられます。
商品POPの活用は、お客さまの購買意欲の向上に役立つでしょう。
商品の魅力を訴求できる
商品POPは、商品の魅力をわかりやすく伝える役割を持っています。
アパレル商品の場合、パッケージのない商品が多いため、言葉で魅力を伝えるのが困難です。またパッケージがある雑貨についても、説明を読んでもらうためには、商品を手に取ってもらわなければなりません。
そこで役立つのが、商品POPです。「今季のトレンド」「新入荷」といった商品POPをつけると、どのような商品なのかがひと目でわかります。クラフト作家の商品について作家名を記載したり、特殊な素材を使っているものは素材を明記したりすることで、商品の特徴を伝えられるでしょう。
細かな説明を伝えたい場合は、キャッチーな一言を大きく書いて、その下に詳細を入れることで注目してもらいやすくなります。
┃商品POPを作成するときのポイント
商品POPをうまく活用すれば、販促効果により売上拡大が期待できます。商品POPを最大限に活かするために、下記のポイントを心掛けましょう。
ターゲットを明確にする
商品POPのデザインは、ターゲットによって変わります。該当の商品を売りたいターゲットがどのような人物なのかを明確にして、適したデザインとアピールポイントを検討することが大切です。
例えば「人気」「トレンド」といった言葉は幅広いターゲットにアピールしやすい言葉ですが、個性的な商品を探しているターゲットには響かない可能性があります。ターゲットにとって魅力を感じる言葉やデザインを具現化して、効果的な商品POPを作りましょう。
商品POPを多用しない
商品POPは1つの売場で多用せず、とりわけ伝えたい情報に限定して設置する必要があります。商品POPには販促効果がありますが、数が多すぎると逆効果になる場合があるのです。
商品POPを設置する目的は、特定の商品やキャンペーン内容について、お客さまにアピールすることです。どれほど目立つ商品POPでも、数が多すぎると一つひとつが目立たなくなり、「たくさんの商品POPが並んでいる」というだけの印象になってしまう可能性があります。
情報を効果的に届けるためにも、商品POPの数はある程度絞りましょう。
情報を端的に伝える
商品POPには、情報を端的にわかりやすく記載することが大切です。お客さまが商品POPを見るとき、足を止めてじっくり読むといったことは少ないでしょう。商品の特徴や魅力、キャンペーン内容などを端的に伝えるキャッチーな一言を意識しなければなりません。
そのためには、商品やキャンペーン内容の魅力がどこにあるのかを明確にする必要があります。どのようなことをアピールすべきかを考慮して、ターゲット層に合わせて言い回しを検討します。
一方でアクセサリー作家のこだわりなど、細かい情報を伝えたい場合もあるかもしれません。商品に興味を持った人がプラスアルファの情報を求めて読む商品POPは、ある程度情報を盛り込んでも読んでもらえる可能性があります。
伝えたい情報を端的に記載することに加え、商品POPを設置する目的も踏まえた上で、記載内容を検討する必要があります。
お店の雰囲気に合わせたデザインにする
商品POPは、ブランドイメージやコンセプトなどお店の雰囲気に合うデザインにしなければなりません。目立たせることを意識しすぎるとお店のイメージに合わず、商品POPが悪目立ちしてしまうおそれがあります。洗練されたイメージのお店であれば、商品POPのデザインで使う色を2色にとどめシンプルにするなど、違和感なく店内に設置できる商品POPを作りましょう。
ただし店内の雰囲気に合わせすぎて、目立たなくなるようでは本末転倒です。設置場所を工夫したりイメージから外れない程度の目立つデザインにしたり、「お客さまに見てもらうこと」を念頭に作成してください。
┃商品POPを活用して売上アップを目指そう

商品POPを活用することで、お客さまの購買意欲を高め、売上アップを目指せます。ただし商品POPを作成する際は、ターゲットを明確にしたり情報を端的に伝えたりするなど、ご紹介したポイントを押さえることが大切です。商品やキャンペーン内容に応じて商品POPを作り替え、フレッシュな情報を届けましょう。
新規出店を予定している方は、あらかじめ店舗イメージやターゲット層を明確にしておくことで商品POPの方向性や表現も定めやすくなります。商品POPを効果的に活用し、売上の拡大にお役立てください。
また出店場所に悩んだときは、一定の客足が見込める商業施設へのテナント出店がおすすめです。新店舗であっても、商業施設を訪れた人の目にとまるため、「商品POPなどで店内に力を入れているにもかかわらず、お店自体が周知されておらず売上につながらない」といった事態を回避できる可能性があります。
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